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ズッコケ三人組全巻紹介025
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第25作 ズッコケ三人組の未来報告

基礎データ

初版 1992年8月
ページ数 220(あとがき2含む)
ジャンル SF、ミステリー
挿絵 前川かずお
あらすじ 6年1組では卒業式の際に校庭に埋めるタイムカプセルに、各自の宝物や「将来の夢」と言うテーマの作文を入れることとなった。
タイムカプセルに入れる作文を書いた翌日、ハチベエが目覚めると、なんとそこは20年後の世界で、彼の妻はクラスメイトの安藤圭子だった!
卒業から20年後の6年1組の同窓会でタイムカプセルの中身を調べていくと、一枚の作文が紛失していた……。中年になった三人組プラス荒井陽子は「事件」の調査を開始する。

章立て(後ろの数字はページ)

1 タイムカプセル計画 10
2 盗難事件発生 57
3 二十年目のクラス会 106
4 ふりだしにもどる 154

作者からきみたちへのメッセージ

この物語には、子どもがほとんど登場しません。
この物語は、おとなのお話です。
ただし子どもが読んでも、けっこうおもしろい。
なぜならおとなだって、むかしはみんな子どもだったんだから。

作品鑑賞

・20年経ち、すっかり大人になった三人組のリアルな姿がいささかショッキングだが、あくまでこれはハチベエの見た夢、一つの可能性に過ぎないので、それほど深刻に受け止めることはない。それにまだ32歳で、現在進行形のエイジ40シリーズほど生活臭は強くない。扱われているのも、タイムカプセルに封印された作文の紛失事件と、謎の世界的歌手ジョン・スパイダーとの正体を絡めた、非現実的なものなので、作品そのものはミステリーとしての骨格が備わっている。
・那須正幹の描く未来世界は極めて穏当なもので、執筆されて20年以上経った今読んでも、違和感はほとんどない。さすがである。
・なお、挿絵の前川かずおはこれが最後の仕事となった。ズッコケシリーズの人気の一半は、彼の親しみやすい挿絵にあったと思われるので、このフィナーレは「ズッコケ三人組」のひとつの区切りと呼んでも良いかと思う。挿絵画家の交代と同時に、シリーズそのものも完結すべきではなかったか、と思うこともある。
 もっとも、26作以降も、力作・佳作は少なからずあるので、そこまでは言い過ぎかもしれない。

管理人の評価

・近未来ミステリーとしては優れている。ただしあくまでハチベエの夢の中の出来事なので、ドラマとしては弱い。 ランクC