| 第35作 | ズッコケ三人組ハワイに行く | 
基礎データ
| 初版 | 1997年7月 | 
| ページ数 | 212(あとがき2含む) | 
| ジャンル | 旅行 | 
| 挿絵 | 高橋信也 | 
| あらすじ | モーちゃんがお菓子の懸賞でハワイ旅行をひきあてた。ハチベエたちを誘い、三人でハワイへ旅行するが、 現地でハチベエの曽祖父とゆかりのある移民の家族と仲良くなる……。  | 
    
章立て(後ろの数字はページ)
| 1 | はじめての海外旅行 | 10 | 
| 2 | 夢の島ハワイ諸島 | 59 | 
| 3 | ハワイ移民、有村家の謎 | 110 | 
| 4 | アロハ・ハワイ | 163 | 
作者からきみたちへのメッセージ
| この本は、これから海外旅行をしてみようというひとのために書かれた入門書です。 パスポートの取りかたはいうにおよばず、おみやげの買いかた、道にまよったときの心得などが、 子どもにもわかるように書かれています。 さあ、この本を読んで、ハワイに行こう。  | 
    
作品鑑賞
| ・前書きで作者自身がいみじくも述べているように、これは児童文学と言うより、旅行ガイドブックに近い。そう言う意味では、極めて具体的にハワイへの旅行の手続きやら名所巡りやらが詳述されているので、役に立つかもしれないが、子どもたちは相当がっかりしたことだろう。対象年齢をかなりオーバーしていた管理人は、この辺で、ズッコケシリーズの新作を読む前の期待がほとんど消失したのを覚えている。いや、引き続き期待はするものの、それが裏切られても特に驚かなくなったと言うべきか。 いつの間にか失望への耐性が出来上がってしまっていたようだ。  | 
    
| ・作者もガイドブックだけではさすがに寝覚めが悪かったのか、日系移民の苦労の物語や、ハチベエの家系にまつわるドラマを加味して、ハチベエがハワイに住むか元通り花山町で暮らすか、葛藤する様子を描いているが、あくまで添え物程度で、作品そのものの底上げにはなっていない。 | 
| ・モーちゃんのくじ運の強さが唐突に明らかになるのが、三人組の研究家にとって唯一の収穫か。 | 
管理人の評価
| ・これも再読が苦痛になる系統の作品。正直、シリーズがこれ以上続く意味はなかったと思う。 | ランクD |