第43作 | ズッコケ芸能界情報 |
基礎データ
初版 | 2001年7月 |
ページ数 | 220(あとがき2含む) |
ジャンル | ドラマ、シミュレーション |
挿絵 | 高橋信也 |
あらすじ | タエ子姉さんがタレントのオーディションに参加し、一緒に行ったハチベエが結城と言う怪しげな芸能事務所社長に スカウトされる。ハチベエは芸能人になる決意を固めるのだが……。 |
章立て(後ろの数字はページ)
1 | 山プロ・オーディションツアー | 10 |
2 | 結城アーティスツ | 59 |
3 | 芸能界初体験 | 109 |
4 | さまざまな別れ | 159 |
作者からきみたちへのメッセージ
きみは芸能界に興味はないか。 きみ自身が、歌手になったり、 お笑いタレントになる気はないか。 アイドルになって、ファンにかこまれれたり、追っかけられたりしたくないか。 この本を読めば、きみはかならずスターになれるはずだ。 |
作品鑑賞
・芸能界に入りたいタエ子姉さんと、その気もないのにタレントになってしまったハチベエのそれぞれの体験を描くドラマ。だが、結局はシミュレーションに最も近いジャンルになっている。あとがきで作者が述べているように、今回も芸能事務所やオーディショ ンに実地に取材をして綿密なリサーチをしたうえで書かれているのだが、取材したことを漏らさず書こうとするあまり、肝心の三人組のドラマ部分がおろそかになっているきらいがある。彼らの体験する芸能界の実態にしても、変にリアルで、子どもの想像力をかきたてるようなドキドキしたところは微塵もない。 |
・そもそもハチベエは「夢の修学旅行」の末尾で、たまたま映画の撮影にでくわして、臨時に子役を演じ、芸能界デビューを既に果たしているのだ。この作品の発想の元はそこかもしれない。 |
・内容とは関係ないが、59ページのタエ子姉さんの手を振るイラストは、「結婚相談所」のイラストがほぼコピーされている。いまだに高橋氏は模写に苦労している様子が窺える。 |
管理人の評価
・内容はタレントオーディションなどの実態を描いたハウツーものに近く、そう言う意味ではこのタイトルは正しいのかもしれない。 | ランクD |