| 第47作 | ズッコケ魔の異郷伝説 |
基礎データ
| 初版 | 2003年7月 |
| ページ数 | 212(あとがき2含む) |
| ジャンル | 歴史SF |
| 挿絵 | 高橋信也 |
| あらすじ | 宿泊訓練にやってきた6年1組の生徒たちが古代日本にタイムスリップするとかしないとか…… |
章立て(後ろの数字はページ)
| 1 | 古代人の生活体験 | 10 |
| 2 | 真夜中の大異変 | 58 |
| 3 | オオグチのマガミの襲撃 | 108 |
| 4 | 神さまの復活 | 157 |
作者からきみたちへのメッセージ
| 歴史の勉強なんて、大きらい。教科書をめくるのもいやだ。 まあ、そんなこといわないで、この本を読んでごらん。 きみの生まれる、ずうっと昔の日本にも、ゲームより楽しいこと、 おもしろいことが、いっぱいあったんだよ。 |
作品鑑賞
| ・久しぶりの歴史がテーマだが、歴史と言っても縄文時代と言う馴染みの薄い年代が舞台となる。タイムスリップものが加るとどうしても「驚異の大時震」の邪馬台国パートを思い出してしまう。あれは1章分に満たない分量だったが、今回はそこだけで物語が完結している。 |
| ・古代の日本人の生活体験の後、ハチベエたちがタイムスリップしてしまうあたりまでは面白そうなのだが、後期シリーズに共通する欠点が、今回も見られる。つまり、お膳立てだけで精一杯で、肝心のその中でのドラマが十分に描けていないのだ。第一、ハチベエたちがタイムスリップするまでの野外訓練の様子が長過ぎる。導入部のテンポの悪さも、シリーズ後半でよく見られるところである。 |
| ・ただし、あとがきでも書かれているように6年1組のキャラクターがいつになく活躍の場を与えられている点、ハカセの土偶を小道具にしたSF的なオチなどは評価できる。 |
管理人の評価
| ・予告の段階では期待しても、それが裏切られるのがシリーズ終盤の常だが、今回もたがわず、いまひとつの内容だった。 | ランクD |